第30回釜山国際映画祭の旅(2025/9/16~22)

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9/16前夜祭

今年の釜山国際映画祭は例年に比べて1ヶ月早い開催時期となり、釜山でも猛暑の名残が残っておりました。
釜山に到着して宿に荷物を置くとすぐにパッピンスを食べに行くほどの気温でした。
そして、今年の長い夏の疲れを癒そうと夕食には参鶏湯をいただきました。

お姉様が氷を削ってくださいます。
この後、あんこをサービスで
追加して下さいました。
長い夏の暑さで疲れた体を
労わりましょう。


映画祭の公式ホームページで、南浦洞BIFF広場で前夜祭が行われる、という情報を得ていたので、南浦洞に宿をとっていた私たちは、早速確認しに行きました。
前夜祭も事前申込制で座席は有料なのですが、会場を知っている私たちは、周りからチラリと立ち見できるだろうと判断したわけです。
そして、実際に、前夜祭の様子を伺えました。釜山市長や映画祭の運営委員長などのお話に続いて、点灯式、ハンドプリンティング式、表彰式などがあり、最後は祝賀公演が行われました。

ここが南浦洞BIFF広場の野外舞台
この時刻表で
明日ここで開幕式の生中継がある、と
知りました
ライトアップされた野外舞台
司会はパク・ギュリと
イ・ジョンヒョク
『釜山が愛する映画人』として
表彰された釜山出身のチョン・ウ
祝賀公演で歌うのはパダ

9/17開幕式生中継

9/17の釜山は、日中は暑かったのですが、午後から雨雲が発生して夕方4時には1時間ほど雨が降りました。
早めの夕食を済ませて18時前に会場へ到着すると、昨日は有料だった座席が今日は開放されて、しかもガラガラでスクリーンの真ん前の席も取り放題!
夕方の雨で座席が濡れているかと心配したけど、きちんと拭いてありました。
映画祭の公式ホームページでは、西面の一つ隣の田浦駅で開幕式の生中継がある、と記載されていましたが、南浦洞BIFF広場の方は記載がなかったので、空いていたのでしょうか?
ともかく、私たちは、らくらくゆったり座って大きなスクリーンで開幕式の生中継を楽しみました。

右がレオン・カーファイ
ハン・ヒョジュのこのドレスは
背の高い彼女にとてもお似合いでした
チョン・ジュノ
真ん中がチャン・チェン
スクリーンにはこんなふうに映ります
ミラ・ジョボビッチと夫のポール
『Dear Stranger』
右から2人目、西島秀俊
真ん中、グイ・ルンメイ
『人と肉』のパク・クニョン、
イェ・スジョン、チャン・ヨン
『8番出口』の川村元気監督と
「歩く男」おじさん役の河内大和
〜不気味な笑顔を演じています〜
『兄を持ち運べるサイズに』の
柴崎コウ、残念ながら
オダギリジョーは不参加
『盤上の向日葵』の
坂口健太郎と渡辺謙
イ・スヒョク
『愚か者の身分』の
綾野剛と北村匠海
右は、イ・ジヌク
左は、ユ・ジテ
『イクサガミ』の岡田准一
〜ひらパー園長もついに
釜山国際映画祭に来たか〜
右から2人目のキム・ユジョン、
子役からすっかり大人の女性になって
腰までスリットの入ったドレスが
セクシーでびっくりしました。
ハ・ジョンウ
左は、イ・ギュヒョン
右は、チョ・ウジン
さりげないエスコートが紳士的でした
真ん中は、チョン・ウ
ハン・ソヒは意外とカジュアルな
服装でした
『しかたがない』の出演俳優とパク・チャヌク監督
今年の開幕式の司会はイ・ビョンホン
映画の殿堂、野外シアターが
開幕式の会場です。
俳優や監督たちも会場内に
着席しています。
シム・ウンギョンの可愛いポーズ

わざわざ現地に行かなくても、開幕式の様子も、今時はYouTubeでも映像はすぐに流れるし、映画も劇場公開ではなくてネット上で配信されたりするのですが、現地で現地の人に混じって見るというのも醍醐味があります。
この時、偶然、隣の席に日本人のお嬢さんがいらして、「私も昨日ここのスタッフの人に今日ここで開幕式の生中継があるって教えてもらったんです。」「昼間入った店の人が、南浦洞の映画祭をあっち(センタムシティ)に持っていかれたって怒ってました。」というお話をされていました。
私たちが初めて釜山国際映画祭に来たのは第6回の時で、その頃は南浦洞が映画祭の中心地でしたよ、と話すと、「その頃を知っている方とお話できて嬉しいです。」とおっしゃっていただきました。
私たちの方こそ、お話できて楽しかったです、ありがとう😊
こういうエピソードも現地を旅するからこそですよね。

9/18~21舞台挨拶&オープントーク

さて、18日からは、毎日センタムシティに通い、舞台挨拶&オープントークに参加します。
これは、開幕式と同じ映画の殿堂の野外シアターで行われますが、入場無料で出入りは自由です。舞台に近い席を狙うなら早くから準備しなければいけませんが、退席する人の席を取りつつ、少しづつ真ん中の前の方へ詰めていくのが定石です。まるで席取りゲームですが、一応、みんな同じ映画ファンとして礼節を保っているし、大きなトラブルは見たことがありません。(もちろん、映画祭のスタッフも整備はしています。)
今年は、例年に比べて日本人の観客がさらに多いように感じました。おそらく、イ・ビョンホン・ファンの方々が総結集しているのではないかと推測しました。なぜなら、『しかたがない』のオープントークが終わったら潮が引くように大勢の観客が退席したからです。
そのおかげで私たちは前に進めて大御所御三方を間近で見られましたけどね。

昨日スターが撮影した場所で
自分たちも写真を撮りました。
『しかたがない』の出演者たちと
パク・チャヌク監督
イェ・スジョンは昨日のドレスも今日のスタイルもとても素敵❣️

19日は、唯一、オンラインで上映チケットが取れた映画を夜の8時から観る予定です。
ジャッキー・チェンとトニー・レオン・カーファイがW主演の『シャドウズ・エッジ』という映画で、日本でも12月に公開が決まったそうです。マカオが舞台だったので懐かしい風景も出て来て嬉しかったです。
ジャッキー・チェン71歳、レオン・カーファイ67歳、もしかしたら、ボディダブルも使ったかも…だけど、アクションは伝統の香港映画を見ているようで爽快だし、エンドロールの最後にNGシーンが出てくるのはジャッキー映画のおまけで楽しい!
しかし、会場の観客の多くを占めていたのが、悪党の一味を演じているKーPOPアイドル(SEVEVTEENのジュン)のファンらしく、スクリーンの中の彼の一挙手一投足にいちいち黄色い歓声を挙げていたのがおかしかったです。なんとなく、青春だな〜と微笑ましく笑ってしまいました。

右からイ・ムソン、チャン・ソンジョ、イ・ユミ、チョン・ソニ
ニノファンが健在であることを
確認させられました。
うちわ持ってる人いましたもん。
『Dear X』右からキム・イギョン、
キム・ドフン、キム・ヨンデ、
キム・ユジョン
ハリウッドスターをこんなに近くで見るのは最初で最後かもしれない〜
いやあ、やっぱりオーラが違う!
この方にお会いしたかった!
ユン・ヨジョン先生!
右は、ハン・ギチャン
『The Wedding Banquet』は
アン・リー監督の作品を
アンドリュー・アン監督が
リメイクしたもの
Netflix映画『グッドニュース』
右から笠松将、山田孝之、
ホン・ギョン、ソル・ギョング
だいぶ遠い離れた場所から
映画を見ました。
スクリーンを見るのは問題ないけど、
舞台の上の人物は流石に遠いわ!
この人が黄色い声援を浴びていた
ジュンですって。

特筆しておきたいのが、『グッドニュース』のオープントークで、全ての質問に韓国語で答えていた笠松将の存在です。私は、『ガンニバル』を見ていたので、「あ〜あの時の綾野剛に似た人か〜」と驚きました。
彼は、韓国語をドラマで覚えたらしいですね。
会場にいた日本人だけでなく韓国人もひときわ大きな拍手を送っていました。
本当は釜山に来る予定ではなかったのか、彼の話だと、トロントの映画祭でソル・ギョングから「お前も釜山に来い。」と誘われたとかで、現場でも活発に交流するタイプなんでしょうね。
英語も得意らしく、今後、第2の永瀬正敏のように世界を股にかける俳優になってくれるといいですね。

20日は、シジミ汁定食を食べようと出かけたら、まさかの定休日で、それなら、いつも通り過ぎていたトースト店に行ってみようか、と出かけたら、まさかの1時間以上待ち❗️
簡単に昔ながらのトーストが食べられない環境になって来ていることを嘆きます。(釜山大学前を確認しに行ったわけじゃないけど…国際市場のシンチャントーストも少し違う気がするするし…)

egg dropは行列のできるトースト店です!
『AUDITION 109』
左がチョン・ウ、
右から2人目がヒョン・ボンシク
私の前の列に欧米人のカメラマンが
いたので、ハン・ヒョジュがそれを
小栗旬に教えているんです。
これは、逆に小栗旬が
ハン・ヒョジュに何か教えてるらしい
足が長くて見惚れてしまいます。
右からぺ・ガンヒ、カン・ヘリム
右からキム・ミンチョル、
ぺ・ジョンオク61歳〜
お綺麗です!
チャン・チェンも48歳…
『グリーンデスティニィー』の頃は
20歳そこそこか〜若かったね〜
美しかったわ…(遠い目)
ついに椅子取りゲームも
前から3列目に到達すると
流石に良い画像が撮れます。
夕日がビルに反射して眩しそうです。

この日の夜は、地下鉄1号線の西の端「多大浦海水浴場」駅まで行ってみることにしました。
というのも、以前から、ここの噴水のライトアップが見てみたかったけど、寒い時期には気が進まなくて…今回は、まだ9月だし、映画祭開催中の土日にはスペシャルイベントもあるようなことが公式ホームページにも書いてあったので。
正直、子供用のアニメーション映画と噴水のコラボを100分近く見るとは思わなかったけど、まあ、滅多に見られないものを見られたし楽しかったです。
アニメーションの声優兼歌手のイ・ヨンシンのミニコンサートもありました。

日没後のまだ明るい時間帯の会場
ミニコンサートが始まります
アニメーション映画の
歌に合わせて噴水が色づいて
踊っているようです。
観客はほぼ韓国人の家族連れ
映画の内容はDisneyっぽかったかな
噴水は本当にお見事でした!

21日は、昨年会えなかったキム・デミョンに会うためと、『国宝』の韓国での人気はどうか確かめるために、センタムシティにやって来ました。
私たちの宿がある南浦洞からセンタムシティまでは、地下鉄1号線から2号線に乗り換えて50分ほどかかります。
せめて海雲台に宿泊したら二駅で済むのですが、私たちは口福の旅を心掛けているので、食事を中心に考えると、宿は南浦洞が一番☝️ということになるのです。
『国宝』は、李相日監督作品でもあることから、釜山国際映画祭ではお馴染みで、また在日3世ということもあってか、親しみを持たれているようです。そして、作品自体もSNSなどで評判になっているらしく注目が高い様子が伺えました。11月末には韓国でも公開されることが決まったようです。
オープントークでは、前半は監督と司会者だけで話をして、後半に吉沢亮と黒川想矢が登場しましたが、吉沢亮の顔が見えた時より黒川想矢の顔が見えた時の方が、観客のどよめきが大きかったのが印象的でした。

キム・デミョン
『賢い医師生活』の産婦人科教授の
役、良かったですね❣️
コ・アソンといえば『グエムル』しか
思い出せなくて🙇
『Time of Cinema』チーム
映画はぜひ劇場で見ましょう!
『国宝』の李相日監督と吉沢亮と黒川想矢

釜山の口福

今回の旅の間の木曜日に、Netflixで、ソン・シギョンと松重豊が日韓の美味しい食堂を紹介しあう番組で、ちょうど釜山のシジミ汁定食が紹介されました。
私たちもよく行く店だったので、放送を見てから楽しみに出かけました。
朝の8時前、結構混んでいましたが、ちょうど空いていた席が放送で2人が座っていた席だったので笑いそうでした。
でも、結論から言うと、昔に比べて、しじみの量が減っていたし、エキスの出方も少ないように感じました。鯖と大根の煮付けも、もっとクタクタに味が滲みていてほしかった…もしかしたら、昨日が定休日だったから、どちらも煮込み足りないのかも?
他には、宿の近くで、まずまず美味しい店を2軒見つけられたのが良かったかな〜と思います。

これは、センタムシティの
新世界百貨店のレストラン街にあった
韓式レストランの全州ビビンパ
15,000W
南浦洞の大通りに面した新しい
麺屋さんの부원칼국수9,000W
貝と海苔とニラがたくさん入っていて
出汁も効いて美味しかった!
南浦洞の宿の近くのお店で
カンジャンケジャン定食
白ごはんをつけて21,000W

今回も敬称は省略させていただきました。


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