チャガルチ祭は映画祭に負けない賑わい‼️

,

 翌10/7は土曜日。今日は、チャガルチと南浦洞の安否確認です。
 まず、新東亜市場の地下にある담양식당の定食で朝ごはんだ〜〜〜!
 チャガルチ市場は、釜山を訪れる人なら誰もが訪れる場所でしょう。
 私たちも1999年に初めて釜山に来たときは、チャガルチ市場と国際市場と龍頭山公園はセットで、ガイドさんに連れて行ってもらった記憶があります。
 港に面したチャガルチ市場の建物の1階で海産物を選んで調理してもらって、その場で食べても良いし、2階で靴を脱いで足を伸ばして食べるも良し!というシステムでした。
 2階には、海産物の乾物・お土産・日用品などを売る店もありました。
 そして、市場で働く人のための食堂もたくさん有ったのです。
 自分たちで自由旅行するようになってからは、この2階の食堂で朝食を摂るのが恒例になりました。
 たくさんの店の中でも、私たちが通い詰めたのが、今はなき영도식당でした。
 そこのハルモニが、さりげなく、火で炙ったばかりの海苔を差し出してくれたり、作りたてのコンナムルを出してくれたり、とにかく優しかったし、何より、全てが美味しかったのです!
 最後の晩餐の朝ごはんは、ここで決まり!と思ったものです。
 外に目をやれば、窓越しに港の海と空が見えて、中では、ご飯や汁物の湯気が満ちている、なんとも幸せな風景でした。
 しかし、2006年に現在の新しい建物に建て替えられて、昔あった2階のお店は、全てなくなってしまいました。
 そうとは知らずに、新しい建物になってから初めて訪問した時は、2階を探し回りましたよ〜。
 1件だけ小さな社員食堂のような店があり、入ってみると、영도식당で見たことのあるアジュマの顔が!
 思わず、まだまだ未熟な韓国語で話しかけ、영도식당のハルモニの消息を尋ねると、「돌아가셨어요」(「亡くなりました。」)と言う無情な返事が返ってきました。
 あ〜ハルモニ、私たちは、あなたの親切とあの味を忘れませんからね〜〜〜〜😭
 それから、ずっと、同じような食堂を探し続けたけれど、ようやく見つけたのが、2011年、新東亜市場の地下だったのです!
 あの時は、食事のお膳を頭に乗せて歩いているアジュマの跡をつけて発見したのでした。
 (新東亜市場の2階までは捜索したのですが、地下とは気がつかなかった…ちなみに、2階は、昔のチャガルチ市場の2階と同じでした。)
 その時に食べたのが담양식당だったか、隣の店だったかは、今では定かではないのだけれど、今回、初めから、담양식당を目指して行ったのにはわけがあります。
 旅行前に読んだ雑誌CREAdue完全保存版「いま、進化する韓国へ!」のなかで、おかっぱとボブのお二人が「朝から汁物が3種も付いてくる…」と絶賛しておられたので、文中で紹介されていた、『釜山の人情食堂 港町、ほろ酔い散歩 チョン・ウンスク著 2015年 株式会社双葉社 発行』も読んで、담양식당への思いを強くしたのであります。
 食べてみて、「う〜ん、そうそう!これこれ!」と納得の味とお値段!
 これだけでも釜山に来る価値がある!と思う満寿の2人でした。

2006年に建て替えられたチャガルチ市場
お盆を運ぶお姉様、さすがの姿勢の良さ!
こんなふうに市場で働く人にご飯を届けます
新東亜市場地下の맘양식당の定食8000ウォン
まだまだ並ぶよ〜!
チャガルチの奥には地元の市場もあります
チャガルチ市場の奥にある市場…
綺麗になりました。
ここも、チャガルチ市場の奥にある市場
チャガルチ市場ビルの斜めにあるのが新東亜市場…この地下に담양식당があります。
チャガルチ アジュメ シジャンなるものができるらしい!
魚の卸売り場も新しく整備されていました

 続いて、南浦洞を散策。まだ午前中だからか、人も少なめ。
 驚いたのが、光復路は、南浦洞で一番の目抜き通りなのに、임대(貸し出し)と書かれた空きビルがなんと多いことか!
あの「四海樓」(中華料理店)もなくなっていたし、老舗はなんとか生き残っているものの、やはり、コロナの影響としか思えない状態でした。
 国際市場を通り過ぎようとして、偶然出くわした「꽃분이네」も、今では、金物雑貨店ではなく、カフェになっていました。
 富平市場のお惣菜屋さんも激減していて、生き残っている店も、全てがパック詰めされた状態で売られており、昔のような量り売りはなくなっていました。これもコロナの影響でしょう。

南浦洞の目抜き通りでも임대中の建物が多かった
ここの2階に「四海樓」がありました
意図せずに「꽃분이네」にたどり着く。
金物雑貨店じゃなくなって、カフェになっていた!

 気を取り直して、三たび、センタムシティへ向かいます。
 チケットはsold outで、映画は観られないけれど、「picnic」の出演俳優の舞台挨拶が13:30〜あるからです。
 今日は、少し後ろながらも真ん中の席が取れました。12時過ぎから市場で買ったお餅を食べながら待ちます。
 インドネシアの映画人たちの挨拶に続いて、「RUNNING MATE」に出演した若い俳優さんたちが出て、その次に、私たちが観たかった映画「picnic」に出演のナ・ムニ、キム・ヨンオク、パク・クニョンの大ベテラン御三方が舞台に上がります。
 20分の舞台挨拶とはいえ、流石に、この御三方には、椅子とテーブルが用意されます。
 韓国映画やドラマで、おばあちゃん、といえば、このお二人!という代表格なお二人ですよね!(もう1人あげるとすれば、ユン・ヨジョンで決まりでしょう!)
 ナ・ムニは少し気難しそうではあるけれど、「この監督となら一緒に撮りたいと思いました。」と話していました。
 キム・ヨンオクは、にこやかで、ワンピース姿が可愛くて素敵でした。
 映画は、老いと生と死を考えさせるロードムービーで、韓国での公開日はまだ未定だと監督が話していましたが、機会があれば、ぜひ観たいと思います。

インドネシアの映画関係者
「ランニングメイト」のキャストと監督たち
ナ・ムニ、キム・ヨンオク、パク・クニョン
ナ・ムニとキム・ヨンオク
「ピクニック」の監督とキャストたち

 センタムシティからチャガルチに戻ってきました。
 なぜかというと、朝のうちに確認していたのですが、この週末は、チャガルチ祭と重なっており、海産物の食べ物屋台が並ぶことがわかっていたからです。
 チャガルチ祭の屋台で夕食を摂ろうという魂胆で引き返してきたのです。
 以前に一度同じようにチャガルチ祭の屋台で食べたことがあるので、要領はわかっているつもりでしたが、いかんせん、人出が映画祭よりも多い!!
 老若男女入り混じり、酒の入ったおじさんたちがあちこちでカラオケで歌いまくり、家族連れやカップルも多い中で、まず、座って食べられる席を確保するのが大変!!
 もうすぐ食べ終わりそうな人のそばで待ち構えているのが最善策でした。
 それと、もう一つ、新東亜市場の北側に面した通りにも屋台はあって、そちらは、まだ空いていましたよ。(屋台が、バスが通る道に面しているので注意が必要ですが。)
 う〜ん、海鮮づくしが実現できて、満足、満足!!
 午前中は、南浦洞が心配だったけど、チャガルチがある限り釜山は大丈夫だ!と希望をもった私たちでした。

チャガルチ祭りは第30回だそうです!
1軒目 パジョン5000ウォン、
アワビとエビの焼いたの20000ウォン
2軒目 刺身の盛り合わせ20000ウォン、
ムール貝のスープ10000ウォン

“チャガルチ祭は映画祭に負けない賑わい‼️” への1件のコメント

  1. ジェットコースター🎢のような一日でしたね!
    長年釜山を訪ねておられるからこその比較、観察、感想聞かせていただきありがとうございました♪
    ナ・ムニ氏 キム・ヨンオク氏の姿を見られたことやアジアの若き映画人の参加など
    さすが国際映画祭🎬ですね!

    更に釜山と言えばのチャガルチ市場の体験エピソードは、滅多にない感慨深い思い出をシェアしていただきありがとうございました。

    それにしても美味しそうなお魚、おかずでお腹空いて来ますね♪

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

PAGE TOP
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。